ジオパーク活動
ジオパークとは
地球のことをもっと知ろう
人間が未来も平和で豊かに暮らしていけるように、私たちが住む地球環境を良好に保っていく必要があります。地球の温暖化、エネルギーや鉱物資源の枯渇、地震や火山、洪水、干ばつなどの自然災害が、人間生活をおびやかしています。この原因の一つとして、地球環境と社会とのバランスを考えずに開発を進めてきたことがあげられます。その解決策を考えるために、ます私たちが地球と人間との関わりを振り返ってみることが必要です。そのための場所がジオパークです。
地球の記憶を未来へ伝えよう
糸魚川には、糸魚川-静岡構造線の断層が現れた崖、ヒスイの大きな岩が集まったヒスイ峡などがあります。この断層は、日本列島が大陸から離れて折れ曲がった歴史を、また、ヒスイ峡は、地下深く誕生したヒスイが地上へ運ばれてくる大事件を私たちに教えてくれます。これらの地球の記憶が読み取れる地形や地質を守って未来へ伝えていくことがジオパークの役割です。
大地が育んだ暮らしを知る
糸魚川-静岡構造線に沿ってできた塩の道は、古くから生活物資を運ぶ命の道でした。一方、断層が動く時には地震災害が起こりました。縄文時代の人々は、緑色に輝くヒスイを拾って磨き、大珠と呼ばれるペンダントをつくりました。これが世界最古のヒスイ文化の誕生です。このように、大地の生い立ちは、文化や歴史、暮らしにまで、影響を与えていることがわかります。これらを知る場所がジオパークです。
持続可能な未来をつくる
多くの人たちがジオパークを訪れ、地球の記憶と人間との関わりに興味を惹かれています。傾く地層、荒らしい岩肌、地すべり、棚田、民俗芸能、海産物など、関係がなさそうな大地と人間との意外でおもしろい関係を楽しむことができます。これらの資源を誇りとする地域の人々は、それらを保全したり、案内役を担ったり、郷土料理をふるまったり、お土産物や特産品を販売することを生きがいにしています。子どもたちは、ふるさとを学び、地球と人間の行く末を考えるようになっています。このようなジオパークが世界中に広がっていけば、人間と地球の新たな関係が築かれていくことでしょう。
糸魚川ユネスコ世界ジオパークについてもっと知りたい方は、以下のホームページをご覧下さい。