チバニアン

千葉県市原市には、今から約77万年前~12万6千年前の砂や泥が堆積した地層があります。地層の年代の境界となる地磁気の逆転現象がよく記録されているため、日本で初めて、地質年代の境界を示す国際標準模式地(GSSP)の候補地に選ばれ、注目されています。
この場所が、国際標準模式地に選ばれた場合、今から約77万年前~12万6千年前の時代を、「千葉」の地名から名付けてチバニアンと呼ぶことになります。
フォッサマグナミュージアムでは、チバニアンの認定を応援しています。

チバニアンの露頭

国際標準模式地(GSSP)とは?

地層には、時代に応じてジュラ紀や白亜紀などの名前が付いています。これらの地層の時代の境界が最もわかりやすい場所として認定されるのが、国際標準模式地です。
国際標準模式地は世界に1か所だけであり、認定されると金色の杭(ゴールデンスパイク)が露頭に打ち込まれます。

引用:地質学雑誌 121巻(2015)3号 p.I-II
口絵 ジュラ系基底の国際境界模式層序・位置(オーストリア,クーヨッホ)
三上 禎次, 石田 啓祐, 佐藤 峰南, 尾上 哲治, 鈴木 寿志

地磁気の逆転現象とは?

コンバスの針は、北極側にN極、南極側にS極が引き寄せられます。これは、地球が大きな磁石のように磁場を帯びているためですが、長い年月でみると地球の磁場は度々反転していることがわかっています。
地層の中には磁鉄鉱という磁石に付く鉱物が含まれていることがあり、この磁鉄鉱の磁場を調べることで、過去の地球の磁場について調べることができます。
山陰海岸ユネスコ世界ジオパークにある兵庫県豊岡市の玄武洞は、この地磁気の逆転現象が世界で初めて発見された場所として有名です。1929(昭和4)年に、京都大学の松山基範博士が発見したため、その功績をたたえて、現在までに最後の地磁気の逆転現象の時期(249万~72万年前)を松山逆磁極期と呼んでいます。

玄武洞